▼2日目の結論(ハイライト)
- 情報I:大手3社すべてが「難化」で一致。「ビット演算」など思考力重視で重いセット。
- 数学I・A:「数と式」消滅。駿台は「難化」と判定し、全体的に「やや難〜難化」の波乱。
- 数学II・B・C:3社とも「昨年並み」で一致。I・Aとは対照的に安定。
- 理科:化学は「易化」、物理は計算重視で「やや難〜難化」と明暗が分かれる。
【全体概況】3予備校の難易度判定まとめ
河合塾・駿台・東進の3社が発表した、主要科目の難易度判定一覧です。赤字は「難化」、青字は「易化」傾向を示しています。
| 科目 | 河合塾 | 駿台 | 東進 |
|---|---|---|---|
| 物理基礎 | やや易化 | やや易化 | やや易化 |
| 化学基礎 | やや易化 | 昨年並 | 昨年並み |
| 生物基礎 | 昨年並み | やや易化 | やや易化 |
| 地学基礎 | やや難化 | 昨年並 | 昨年並み |
| 物理 | やや難化 | 難化 | やや難化 |
| 化学 | 易化 | 易化 | やや易化 |
| 生物 | やや易化 | やや易化 | やや易化 |
| 地学 | やや難化 | 昨年並 | やや難化 |
| 数1A | やや難化 | 難化 | やや難化 |
| 数2B | 昨年並み | 昨年並 | 昨年並み |
| 情報 | 難化 | 難化 | 難化 |
情報I:大手3社すべて「難化」で一致
| 科目名 | 河合 | 駿台 | 東進 | 総合トレンド |
|---|---|---|---|---|
| 情報I | 難化 | 難化 | 難化 | 難化 |
ポイント①:試作問題とは違う「ビット演算」
第2問Bに大きな変化がありました。試作問題で定番だった「乱数シミュレーション」ではなく、「論理演算(AND/OR)を用いた画像の合成・透過処理」が出題されました。
「1111(白)」とのAND演算で透過させるなど、仕組みをその場で理解し応用する力が求められました。単なる用語暗記では太刀打ちできない、共通テストらしい思考力問題です。
ポイント②:マーク数増加と実務的知識
東進の分析によると、昨年の旧情報よりマーク数が大幅に増加(+9箇所)しました。
- ● 実務的な知識:メール送受信の仕組み(サーバの役割)や、UI設計(スクロール量と統計量)、16進数変換など、幅広い知識が必要でした。
- ● プログラミング:第3問は「ゲームの待ち時間シミュレーション」。関数や条件分岐を含むコードの穴埋めで、正確な読解力が必要でした。
【数学I・A】第1問から「波乱」の展開
| 科目名 | 河合塾 | 駿台 | 東進 | 総合トレンド |
|---|---|---|---|---|
| 数学I・A | やや難化 | 難化 | やや難化 | やや難化〜難化 |
「数と式」消滅の衝撃
最大のトピックは、第1問[1]から定番の「数と式」が消え、「集合と命題」が単独出題されたことです。集合の定義が読み取りにくく、開始早々にペースを乱された受験生が続出しました。
抽象度の高い設問へ
2次関数では日常の題材が減り、「条件から関数を決定する」純粋数学的な問題へシフト。新課程の「期待値・仮説検定」は出題されず、全体的に「誘導の意味を考える時間」が必要な、タフな試験となりました。
【数学II・B・C & 理科】詳細まとめ
数学I・Aや情報に比べ、こちらは比較的落ち着いた結果となりました。
数学II・B・C
判定:昨年並み(安定)
I・Aのような波乱はなく、丁寧な誘導に乗れば解ける良問セット。3社とも「昨年並み」で揃い、実力が素直に反映される試験でした。
物理
判定:やや難化〜難化
定番の「実験データ考察」が消滅し、「理論計算」重視へ回帰。河合・東進は「やや難化」、駿台は「難化」と判定。計算力不足の層には厳しい内容でした。
化学
判定:易化
計算問題が12問→7問とほぼ半減。これが全てです。時間切れのリスクが大幅に減り、平均点は上昇必至。今年の得点源科目となりました。
生物
判定:やや易化
3社とも「やや易化」で一致。図表が多く「読む文章量」は減少。紛らわしい選択肢も減り、素直に考察すれば解ける問題が増えました。
よくある質問(FAQ)
情報I、難化しましたか?
はい、間違いなく難化しています。河合塾・駿台・東進の3社すべてが「難化」と判定しました。マーク数の増加(+9箇所)と、ビット演算などの思考力を要する問題が出たため、時間内に完答するハードルは非常に高かったと言えます。
数学I・Aと情報が難しかったので、ボーダーは下がりますか?
文系・理系問わず、全体の平均点は下がる可能性があります。化学など易化した科目もありますが、国公立志願者の多くが受ける「数学I・A」と「情報I」のダブルパンチは影響大です。「自分だけ低い」と思わず、リサーチ結果を待つのが賢明です。
理科で科目間の有利不利はありますか?
「化学」が易化し、「物理」が難化傾向にあるため、化学選択者が精神的に楽だった可能性は高いです。得点調整が入るほどの差になるかはまだ不明ですが、物理選択者は「難しかったのは自分だけではない」と考えることが重要です。
👨🏫 塾講師から、戦いを終えた君へ
お疲れ様でした。本当に、よく頑張りました。 数学I・Aの第1問で手が止まった時の恐怖、情報Iで見たことのない図が出た時の焦り。それでも最後まで席に座り続け、マークを塗りきったこと、それだけで立派です。 「数学I・Aと情報が難化した」ということは、君だけでなく、全国のライバルも同じように苦しんだということです。平均点が下がれば、君の傷は思ったより浅いかもしれません。 今日はもう、自己採点のことは考えず、泥のように眠ってください。 本当の勝負(リサーチ判定と出願)は、頭がスッキリした明後日から始まります。まずは心と体を労ってください。

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