【塾講師が解説】個別指導ってどんな感じ?おすすめから活用法まで
個別指導とは?
「集団塾の授業が速すぎて、ついていけない」
「大勢の前で質問するのが恥ずかしくて、分からないまま帰宅する」
「分かった『つもり』でいたのに、テストの点数がまったく上がらない」
集団塾で、こんな「分かったフリ」を続けてしまっていませんか? 周囲の目を気にして、自分の弱点から目をそらす…。その時間は非常にもったいないと言えるでしょう。
もし君が「自分には勉強が向いていない」と思い始めているなら、それは大きな間違いです。君に足りないのは能力ではなく、「君に合った学習戦略」です。
対面の個別指導は、「お客様」として授業を受ける場所ではありません。君の弱点を最短で克服するための**「自分専用の戦略基地」**にする場所です。
この記事を読めば、あなたは「受け身の学習」から完全に脱却し、講師をパートナーとして能動的に活用する「攻めの学習」を実践できるようになります。その結果、集団塾では決して手に入らなかった「確実な成果」を掴み取ることができるでしょう。
授業の受け方の”もったいない”間違い
集団塾が合わない生徒の多くが、個別指導に来ても、最初は「集団塾のクセ」が抜けません。
それは、**「受け身の姿勢」**です。
集団塾では、カリキュラムもペースも決まっています。だから、生徒は「座って、聞いて、板書を写す」ことが仕事になりがちです。その結果、
・講師が話すのを黙って聞いているだけ。
・「どこが分からない?」と聞かれても、「全部」あるいは「特にない」と答えてしまう。
・宿題を「こなす」ことだけが目的になり、間違えた問題の分析をしない。
これでは、いくらマンツーマンで手厚く見ても、成績は上がりません。なぜなら、君の「本当の弱点」にアプローチできていないからです。「自分のことだ」と少しでも感じたなら、今こそ学習への姿勢を根本から変える必要があります。
個別指導のメリットと活用法
個別指導の価値を最大化する鍵は、**「授業の密度」**を極限まで高めることです。講師と君との1対1の時間を、いかに「君専用の戦略実行タイム」に変えられるかが勝負です。
そのために必要なのは、難しいことではありません。以下の**「3つの鍵」**を意識するだけで、君の学習効率は劇的に変わります。
1. 弱点の「完全開示」と「目標共有」
2. 授業効率を倍増させる「予習と復習」の型
3. 講師を「パートナー」として使い倒す意識
これら3つの鍵について、今から具体的に解説していきます。
具体的な手順(目的とコツ付き)
ここからは、君が個別指導で成果を出すための具体的な行動指針を示します。
鍵1:弱点の「完全開示」と「目標共有」
個別指導の最大のメリットは、君の現状に100%合わせた指導が受けられることです。そのために、君の「今」を正確に伝える必要があります。
目的:まず、講師に「君の現状(できること・できないこと)」と「君の目標(いつまでにどうなりたいか)」を正確に共有すること。これにより、講師は君専用の最短ルート(カリキュラム)を作成できます。
コツ:「こんなことも分からないのか」と思われることを恐れないでください。「分かっているフリ」をすることが、成績向上を最も妨げます。テストの答案、学校のワーク、すべてを正直に見せ、「自分はここが分からない」と宣言することからすべてが始まります。
👉 塾講師からのアドバイス
講師は君の「できない」を責めるためにいるのではありません。「できる」ようにするためにいるプロフェッショナルです。君が弱点を隠せば隠すほど、講師は効果的な指導ができなくなります。最高の治療は、正確な診断から。君の「分からない」は、講師にとって最も価値のある「情報」なのです。
鍵2:授業効率を倍増させる「予習と復習」の型
個別指導の授業時間を「解説を聞くだけ」で終わらせてはいけません。授業は「分かったつもり」を「自力で解ける」に変えるための「演習」と「思考」の時間であるべきです。
目的:授業時間の密度を最大化すること。「インプット(解説)」の時間を最小限にし、「アウトプット(演習・質問)」の時間を最大限に確保します。
コツ(予習):授業の前に、今日やる単元の問題に「あえて自力で」挑戦してください。そして、「分からなかった問題」と「なぜ分からなかったのか」を明確にして授業に臨みます。これにより、講師は君の「つまずきの原因」にピンポイントで解説をスタートできます。
コツ(復習):授業の最後に5分、「今日のポイント」を自分の言葉で講師に説明してみてください(ティーチング・バック)。説明できなければ、まだ本当には理解していません。これを習慣化するだけで、定着率は飛躍的に上がります。
鍵3:講師を「パートナー」として使い倒す意識
君は高い授業料を払って、プロの時間を買っています。「先生に悪いから」という遠慮は、最大の無駄遣いです。
目的:指導内容を常に君にとっての「最適解」にチューニング(調整)し続けること。
コツ:「解説のスピードが速い/遅い」「宿題の量が多すぎる/少なすぎる」「この解き方よりも、学校で習ったやり方で解きたい」。これらはすべて、その場で講師に「要求」してください。講師は君からのフィードバックを待っています。君が要求して初めて、指導は「君だけのもの」にカスタマイズされていくのです。
よくある質問
これらの手順を実行しようとしても、多くの生徒が同じ壁にぶつかります。よくある「つまずき」をQ&A形式で先回りして解決します。
やはり「こんなことも分からないの?」と講師に思われるのが怖くて、質問をためらってしまいます。
講師の視点から言えば、これは完全に逆です。「分からない」と正直に言ってくれる生徒ほど「伸ばし甲斐がある」と感じ、信頼します。私たちが困るのは、弱点を隠され、どこを指導すれば良いか分からなくなることです。「分からない」と言うことは、君の「本気度」の証です。
宿題が難しすぎたり、多すぎたりして、結局こなせずに次の授業に行ってしまい、気まずいです。
それこそが、個別指導で真っ先に相談すべき最重要事項です。宿題が機能していないなら、それは指導の失敗です。「なぜできなかったのか」(時間がなかったのか、難しすぎたのか、解説が理解不能だったのか)を分析し、量やレベルを即座に調整するのが講師の仕事です。気まずく思う必要は一切ありません。「宿題を最適化すること」も授業料に含まれています。
この「壁」を乗り越え、講師と本当の信頼関係(パートナー)を築けた時、君の学習は加速します。「先生、来週の小テストに向けて、このプリントも対策したい」「志望校の過去問を見たら、この単元が弱そうなので強化したい」…そうやって君が「能動的」にカリキュラムを提案し、講師がプロとしてそれを最適化する。その状態こそ、個別指導の理想形です。
ライバルに差をつける塾の自習室活用法
基本手順をマスターしたら、さらに一歩進んだ活用術に挑戦しましょう。
それは、「授業時間外の活用」と「学習計画そのものの相談」です。
多くの個別指導塾には「自習室」が併設されています。授業がない日でも自習室を使い、手の空いている講師やチューターに「授業で扱っていない教科の質問」をできないか、確認してください。
さらに、「定期テスト2週間前」になったら、講師に「テスト範囲表」を見せ、「いつ、何を、どれだけやるか」という「学習計画」そのものを一緒に作ってもらってください。多くの生徒は計画倒れに終わりますが、プロと一緒に立てた現実的な計画は、君をゴールまで導く強力な羅針盤となります。
「待ち」の姿勢ではなく、「提案」する姿勢。それがライバルに差をつける本質です。
まとめ
個別指導は「魔法の杖」ではありません。君が「能動的に」活用して初めて機能する「最強の武器」です。
要点を整理します。
1. 弱点の完全開示: プライドを捨て、できない自分をさらけ出すこと。
2. 授業の型: 予習で「疑問点」を明確にし、授業は「演習」と「解決」の場とすること。
3. パートナー意識: 講師を「先生」ではなく「目標達成のためのパートナー」と捉え、遠慮なく要求・相談すること。
集団塾で成果が出なかったのは、君の能力のせいではなく、単に「やり方」が合わなかっただけです。君の可能性は、君に合った場所でこそ開花します。
👉 今日のアクションプラン
まずは今日、自分が一番苦手だと感じている単元名と、「なぜそれが苦手なのか(計算が面倒、言葉の意味が分からない、など)」を紙に書き出してみましょう。それが、次の授業で講師に見せる「最初の処方箋」です。その小さな一歩が、逆転の始まりです。


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